ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2019.3.6 16:40日々の出来事

きょうの私の徒然

毎朝憂鬱だ。
この半月、隣のマンションの解体工事をやっていて、
特に3月に入ってからは、基礎を砕いて運び出す作業になり、
毎朝7時55分からドスンドスンとはじまって、夕方5時まで
食器が音をたてるような振動がつづいている。
おまけに、その過程でうちのマンションの水道管をいじくって
しまったらしく、水が出なくなった。
平身低頭で謝りにきた現場の作業員は片言の外国人で、
とにかく謝るのだけど、詳しい説明はできないようで、この後
どうなるのかよくわからない。

母は遺族年金の額がようやく決定したとかで、ずっと不安がって
いたが、「なんとかやっていけるわ」と安心した様子だ。
その母からまた次々とLINEメッセージが送られてきて、
何かあったのかと慌てて見ると、

今朝、お勝手口を開けたら、メダカを飼っているバケツの上に、
盗んだ「ひりょうず」(関東で言う「がんもどき」)をくわえた
大きなカラスが止まっており、
驚いて「ギャアアア!」と声を上げたら、
カラスも「ギャアアア!」と鳴き声を上げて飛び上がり、
その拍子にメダカの中に、ひりょうずがボトンと落っこちたと。

で、表面に油やら椎茸のカスやらゆらゆら浮いているので、
バケツを洗って水を変えてやらねばと考えたんだけれども、
そのための代わりのバケツがないものだから、
アタシわざわざ車でバケツ買いに出る羽目になったのよッ!!

…という怒りの報告だった。

カラスがひりょうず盗んで桶屋が儲かるとは。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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